４月１日 （土）
朝起きると、俺はなぜか死んでいた。
気がつくと、
俺はカビ臭い部屋の中に横たわり
静かにまどろんでいた。
頭にあるのは、
優しかった母さんのお伽話を語る声
光の最後の言葉… と
三つ目の…最後の質問…
「一番聞きたい事聞けなかったな。」
なぁ…？光…？
愛しの光閣下へ
なぁ、光？元気してるか？
俺はバリバリ元気っｖ
あ、もちろん織も然も元気だよ。
あー。
然のこと、許してやってくれな？
お前のことだから、
「もうとっくの前に時効だよ。」
なんて格好つけて言うんだろうな。
あれから５年…か。
ずっと手紙かけなくてごめん。
心ん中ぐちゃぐちゃで
そんな気持ちのまんまで手紙なんか
かけそうに無かったから。
そういや、俺の母さん死んでたよ。
…医者が言うには、
過労死
なんだとよ。
なにに過労したんだっつー話だ。
もしや俺を殺す事に？
とか。 考えすぎか。
葬式もとっくの昔に終わった。
でも、不思議なことに
皆なにも言わないんだ。
あれは夢だったのか？
妄想癖のある俺のただの妄想？
いや、あんなリアルな妄想…
あ、天使がでてくる妄想にリアルも
なにもないか （笑
でも、俺は光がいたことを、
いや、いることを信じてる。
最後の言葉は、忘れない。
絶対に、
「生きて、生きて、生き延びる」よ。
今の時代、危険に曝される
ことなんてめったに無ぇけどな。
あ、織は然に任せとけｖ
あいつ意外と紳士だぜっ（爆笑
つーことで。
また、会える日まで。
佑より
俺は、筆を置く。
窓からは春の陽気が感じられる。
最後の質問は、
次に会ったときにでも…聞こう。
そう、その問いがある限り、
俺と光が途切れることは無い。
なぁ、光？
俺は、春の陽だまりの中で光の
笑顔を見たような気がした。
さぁ、歩きだそうじゃないか。
ＥＮＤ
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